3種類の異なる解像度で保存したデータ
画像解像度(dpi)とは1インチ(2.54cm)にどれだけの密度で点が集まっているかのことです。
“dot per inch(ドット パー インチ)”の略。
解像度について詳しくは画像ファイルのあれこれを参照してください。
3種類のデータをアップにして並べてみると、72dpiのファイルはかなりドットが目立ちガタガタしています。点の数が少ない=1つのドットが大きいためです。
「画像(画質)が荒い」などと言われるのがこの状態です。
72dpiと150dpiの差は明らかですが、150dpiと300dpiの差はそこまで大きく出ませんでした。
デザインにもよりますが、ある一定以上の解像度になってくるとほとんど差が出なくなります。
高解像度300dpiのデータは点の数が多くギザギザは目立ちにくいですがデータのファイルサイズも大きくなります(¯・ω・¯;)
ファイルサイズはそれぞれ
72dpi:309KB
150dpi:1.1MB
300dpi:3.9MB
300dpiのデータは150dpiの3倍以上にもなってしまいました(¯・ω・¯;)
画像のキレイさや、データのファイルサイズのバランスから見ると解像度150dpiくらいがちょうどいいように思います。
3種類の布にテストプリントして比較してみる
今回は「Wスエード」「テトロン帆布」「厚手トロマット」の3種類の布にテストプリントしてみました。(生地の詳細はこちら)
まずは、どの生地も発色がとてもよくてビックリ(`・ω・´)!
Wスエード
Wスエードは3種類の中で一番キメの細かい、つるんとした生地。
72dpiは全体的にもやっとした感じになり、150dpiと300dpiはほとんど差がない仕上がりでした。
テトロン帆布
こちらも72dpiのものだけ、全体的に少しもやっとした感じに。
色鉛筆の写真部分は目立ちにくいですが、イラストのベタ塗り部分はぼやけた印象が強い。
こちらも150dpiと300dpiは差がありませんでした。
厚手トロマット
厚手トロマットは3種類の中で一番「め」の荒い生地。
こちらは72dpiもぼやけることなくキレイにプリントされました!
72dpiから300dpiまで、どれもほとんど差が出ませんでした。
3種類の生地へテストプリントして比較してみた結果
72dpiはぼやけてしまうことが多いですが、150dpiと300dpiはよく見てもほとんど差が見られない結果となりました。
このような結果からHappyFabricではパターンデザインの推奨解像度を150dpiに設定しています!
72dpiだとせっかくのデザインが台無しに…
Wスエードの72dpiを見ると、色鉛筆部分のザラザラした感じやイラスト部分のぼやけた感じが特に強く出ていました。
72dpiの画像ではこのようにボヤけたり、ザラザラした感じに仕上がってしまうため、パターンデザインを作成する場合は必ず150dpiの設定をしましょう(`・ω・´)
また、紙に印刷する場合は350dpiくらいの解像度がないとキレイに印刷できないことが多いのですが、布への昇華転写印刷の場合そこまで高解像度でなくても十分キレイに印刷できることがわかりました。
厚手トロマットの場合は72dpiをアップで見ても問題なかったです。
ですが、Wスエードやテトロン帆布のようにボヤけてしまう生地のほうが多いので、パターンデザインを作成するときは72dpiではなく150dpiを推奨します!
まとめ
紙に印刷するのとは違った布へのプリントということで、テストプリント結果やデータのファイルサイズのバランスから見て最適な解像度は150dpiとなりました。
どの生地を選んでもキレイにプリントできるように、データを作成する場合はHappyFabricで推奨している下記の設定で作成してみてください(`・ω・´)!
- 画像形式TIFFまたはJPEG
- 解像度150dpi
- カラーモードRGB
設定方法などは画像ファイルのあれこれを参考にしてみてください!