2016年2月22日に、HappyFabricと文化服装学院とのコラボレーション企画『Fabric Design Contest』の審査会開催されました!
この企画では、ファッションテキスタイル科の学生さんたちに作品を公募し、様々な立場の専門家が選考しました。その模様を簡単にレポートします!
今回の審査員には、UV プリンターなど多様なプリンターを製造販売するミマキエンジニアリングの宮崎恵利さんと、ファブリックや刺繍用品などを販売する株式会社ルシアンさんと、プロダクトデザインなどが専門のデザインニト株式会社の伊東詳次さんにお越しいただきました。
それぞれ、専門性が違うため、デザインを選ぶ視点も異なります。
伊東さんはHappyFabricのサービスの特性を活かすためにも、ニッチだけれど、誰かがいいと思うようなデザインがいいと考えたとのこと。
そのため、今回はご自身が印刷されたものを見てみたいと感じ、新しさを感じたものを選んでくれました。
特に最優秀賞賞になったクレヨンを用いたデザイン「Kerayon」は、描き込みが細かく、とても気になったそうです。
一次選考で気になったデザインは下記の通り。
Kerayon by Agnes
次にミマキエンジニアリングの宮崎さんは、あくまでもプリンターメーカーとして、印刷したら面白いと思えるものをセレクトしてくれたとのこと。
そのため、特にインクジェットプリントをしたら、プリンターの特性を活かし、きれいに発色しそうなデザインをピックアップしてくれました。写真やグラフィックを使い線がきれいに出そうなものや、原色などはっきりした色が使われたものなどがプリンターと相性がいいと感じられたそうです。
メロンソーダ。byナヲ
Primary Blocks 「ブロック」byYABAI YABAI
次にルシアンさんは、商品化の可能性が感じられるものを選んでくれました。
特に手芸メーカーならではの視点で、手芸をすることが多い親子、特にお母さんとお子さんの両方に人気が出そうなものを選ばれたとのこと。水彩画で淡い繊細な色合いが表現されているものや、刺繍が映えそうなものに好感を持たれたそうです。
その他、HappyFabricチームが心惹かれたものは下記の通り。
力作が多く本当に悩みました!
原寸代に印刷したものを見ながら審査を行いましたが、画面で見るのとは大違い。
大きさもかなり印象を左右するようでした。
今回、選に漏れたものにも、とてもいいもの、本当におしいものが多くありました。残念ながら、デザインの送りがうまくいってないものも一部あり、その辺りも工夫するとさらにレベルがあがりそうでした。
「商品化するならどれがいい?」
「HappyFabricのコンテストは、マーケットに出回らないようなデザインを選んだほうがいいんじゃないの?」
などなど、複数の視点でデザインを検討し、ディスカッションは白熱しました。
今回は、若々しくかわいいデザインが多く集まり、審査員はうれしいかぎり。
そして、だからこそ選考は難航しました。
コンセプト文にも野心を感じさせるものが多く、参加してくれた皆さんの今後が楽しみです。
なんとかみんなで、それぞれ違う立場からの意見をまとめ、受賞作を選びましたが、選外の作品も力作ぞろい。
ぜひ、お気に入りを探してみてくださいね。
受賞者は、そのデザインをプリントした布を使って、作品制作をしてくれる予定です。楽しみですね!
文化服装学院のみなさん、審査員のみなさん、本当にご協力ありがとうございました!