SDGsって?:HappyFabricと環境問題

皆さんは、SDGsという言葉を聞いたことはありますか?

HappyFabricは、必要な人に欲しい分だけ、少量から楽しくてオリジナルな布をお届けするためにサービスを開始しました。その思いは、実はSDGsの理念にとても共鳴することなのです。

また、繊維産業をより良いものにアップデートすることを目指して始めた、オンラインでの1mからのオリジナルファブリックプリントサービスは、布の作りすぎを解消することにも役立つと考えています。

今回は、HappyFabricが実施している環境問題に配慮した活動をご紹介します。

改めて、SDGsが何かというと、2015年9月に国連サミットにおいて全会一致で採択された目標のこと。ちょっと難しいですが、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。

※HappyFabricは
持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

上の図を最近よく見かけますが、これは持続可能な世界を目指し、誰も取り残さない社会の実現を目指すための、17の目標を表しています。

その中に目標12「つくる責任つかう責任」というものがあります。これは、世界中で人口増加が進む中で、限りある資源を無駄なく有効に使い、より多くの人に公平に行き渡らせることを目指しています。

HappyFabricは、必要なだけ少量受注生産で布を作り、お客さまにお届けするしくみをオンラインで実現することで、繊維産業における作りすぎや無駄を解消し、地球環境維持に少しでも貢献したい、と考えています。

製造時の環境負荷の削減、また流通面で無駄をうまない受注生産を実施することで、少しでも環境問題解消への貢献を目指しています。

◎作りすぎない1mからの製造

HappyFabricの特徴の一つは1mからオーダーできることです。これまでは、オリジナルファブリックを購入するには、1反50mや100mのロットでオーダーすることが多く、染色した生地を在庫として持たざるを得ませんでした。そこで、布の製造を最小1mから気軽に購入できる仕組みをつくり、無駄な製造をなくすことを実現しました。

◎環境に配慮したデジタル染色

また、こうした産業構造の無駄を解消するだけではなく、環境に配慮した布のプリントにも取り組んでいます。

HappyFabricでは、ポリエステルの布をサービス開始時から取り揃えていますが、実はポリエステルに適したデジタル染色は水をあまり使わないため、環境負荷を下げるというメリットがあります。

最近では、スーパーなどのレジ袋が有料化するなど、プラスチックの使用量を減らす運動が様々行われています。ただ、プラスチックなど、石油原料の商品はすべてが悪者なわけではありません。製造業者が作り方を工夫し、消費者が購入後何度も利用すれば、またリサイクル率を上げれば、かえって環境負荷が少ないのではないか、という指摘もあります。

そして実は、環境に良いイメージを持っている方が多いであろう綿の染色は、その工程で大量に水を使います。そのため、綿もすべてが環境に良いというわけではありません。

◎廃水を減らした布の印刷方法

これまでの大量生産の布の印刷では、版(型)をつくり、染料をそこに流し込み、大量に製造します。そして、印刷後に布の表面に残った余分な染料を大量の水で洗いながします。次に、生地を蒸して、さらにもう一度洗いの工程を経てから生地がやっと完成します。
もちろん、日本では廃水の浄水処理をしていますが、発展途上国などではいまだに処理されないまま廃水されている場合も多いのです。その結果、水質汚染の原因となり、環境への負荷を高める原因となっています。

その点でHappyFabricが採用しているポリエステルの印刷は、転写紙へインクジェットでプリントし、その後生地に熱加工でプリントするだけで完成するため、廃水ゼロが実現できます。
綿についても顔料印刷で熱をかけて完成させるため廃水はでません。そのため、こうしたデジタルファブリックという選択肢が広まれば、繊維、アパレル産業の水資源の無駄遣いを減少させる可能性があります。

さてさて、長くなりましたが、これまでお伝えしたように、繊維産業に限らず、現代のグローバル社会での生産と流通の仕組みは大変複雑です。一つの問題を解決しても、持続的環境の実現にどれだけ貢献できたか、環境負荷をどれだけ減らすことができたかについての検証することは困難です。

だからこそ、HappyFabricはひとりひとりのお客様のニーズに寄り添い答えることで、少しずつ環境負荷を軽減し、皆様とともに環境問題への意識を高め、「つくる責任つかう責任」について改善していきたいと考えています。

これからも皆様とともに出来る限り学びながら、社会的に意義ある事業を展開していこうと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

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