HappyFabricは日本の繊維産業を盛り上げたいという思いを持つメンバーや、日本の伝統産業に興味を持つメンバーなどが集まって運営しています。
最近は海外の工場で印刷することで価格を抑えたプリントサービスも増えていますが、私たちはあくまで国内での印刷にこだわっています。繊維のまち・愛知県一宮市をメインに、国内の染色工場ネットワークを作って、さまざまなプリントに対応しています。
では、HappyFabricの布がどんな風に印刷されて皆さんのお手元まで届けられているのか?
今回はサポートスタッフの一人が工場を見学した様子をご紹介いたします!
布の注文が入ったら、データの処理から始まります
まず注文が入ると、印刷工場のオペーレーターさんへデータが送られ
パソコンを使用し、送りつけ(パターン模様を繰り返し並べて布の大きさに合うように配置)されます。
印刷はこだわりの6色インクで発色がキレイ!
HappyFabricのデジタル布は昇華転写印刷という方法で印刷されています。
ざっくり説明すると、布に直接印刷するのではなく一旦別の紙に印刷してから熱と圧力で布に絵柄をつけるという方法です。
6色インクのプリンターで転写紙へ印刷
プリンターのヘッドが何度も往復しながら、少しづつ絵柄が印刷されていきます。
印刷された部分がしっかり乾くように手前には印刷された部分に向けて電熱ストーブのようなもがありました。オレンジ色に光って見えているのはこのためです。
転写して布に写すため、絵柄は反転した状態で印刷されます。また、色合いも熱転写された時に変化するためデザインデータの色とは少し違った色合いで印刷されます。
プリンターのインクは6色。
6色インクだと印刷スピードが70%くらいになってしまいます。でも、4色よりも6色インクの方がグラデーションや微妙な色合いの表現が可能!
工場にはプリンターが複数台あるのですが、注文ごとに色が変わったりしないように1台のプリンターを使用して作業しています。
実際に注文された方からは「色がキレイ!」との声が多いように、発色の良さはこのあたりのこだわりが秘訣のようです(`・ω・´)
転写紙のインクを熱と圧力で昇華させて布へ転写
絵柄が印刷された紙と、真っ白な布のロールを別の機械にセット。
現在は13種類の布から選べるようになっているので、注文ごとに布の巻かれたロールを手作業でセットしています。
熱と圧力によって、紙から布へ絵柄が転写されました!
見学に行った日は寒い日でしが、この機械の部屋はじっとり汗が出てくるくらい蒸し暑かったです(`・ω・´;)
熱と圧力で転写された布は、紙に印刷された時と色が変わってデザインデータと同じ色合いになっていました。(薄紫ぽかったのが、青みどりになりました)
出荷までの様子
印刷された布はプリンターが置いてあるところとは別の部屋で袋詰めされていきます。
印刷された布(写真は厚手トロマット2m分の布です)
普段、布屋さんで見る布は110cmくらいの幅が多いので、横幅144cmあるHappyFabricの布はかなり大きく感じました。
布の余分な部分をカットする
両端の白い部分をハサミでカットします。
袋に入るように折りたたむ
ガイドも何もないのに、袋のサイズぴったりに折りたたまれていきます。あっという間の早業でした(`・ω・´)
箱に詰めて出荷されます
袋に入った布が箱に詰められて、HappyFabric特製テープで封がされます。
そしてお客さんの元へ出荷!
HappyFabric工場見学の感想
見学する前は「印刷」ってボタンがあって、そのボタンを押すと自動で布に印刷されて出てくるような、もっと機械的なものかと思ってましたが(¯・ω・¯;)
デジタル布の注文から出荷までの流れを見学させてもらって
手間暇かけて布ができてるんだなー。と感じました(´・ω・`)
2015年9月末HappyFabricのサービス開始から、注文があったら1日でも早く、高品質なものを届けるをモットーに印刷工場ではスタッフの方が1枚1枚を丁寧に印刷、そして出荷までの業務を進められていました(`・ω・´)
印刷するデータの作成→転写紙への印刷→布への転写→出荷用の梱包
このような工程を経て、私たちの手元にHappyFabricの布が届いているんですね!すごい!
ーこの記事は2016年2月の記事に加筆修正していますー