HappyFabricの生地は専用のデジタル工場でプリントしています。
生地へのプリントは、この数年かなり品質が上がっています。
そして今後もどんどん生地へのデジタルプリントは綺麗になっていきます。
今年は、4年に一度行われる世界中の繊維製品まわりの機械が集まる繊維機械国際見本市ITMA2015がイタリアのミラノで開催されたので、行って来ました!
デジタルプリントの最新事情と、印刷に欠かせないプレス機の工場見学レポートをお送りします。
ITMA2015 in ITALY
繊維機械国際見本市のITMAは、世界147カ国から123,000人の来場があったそうです。
会場に着くとすごい人の多さです。繊維製品とあって、中国やインドといった繊維の産地から、日本やイタリアなどの織物や編物などの産地など、世界各国から集まってきています。
会場では、糸を作るところから、織物を作る織り機、ニットを作る編み機など、普段あまり見ることのできない機械が所狭しと並んでいます。
日本メーカー ミマキエンジニアリング
日本メーカーのミマキエンジニアリングさんはすごく大きいブースを出していました。
ミマキさんを始め日本の業務用デジタルプリンターメーカーは、国内売上を大きく上回る海外売上があり、世界中に日本製のプリンターも輸出されています。
HappyFabricでは、色の表現が高くて染色の安定性が良く、洗濯も問題なく行える分散染料でポリエステルへの印刷をしています。他社サービスでは顔料プリントなどもありますが、洗濯堅牢度や色の発色性など少し気になるところもあり、今は対応していません。ただ新しい技術やプリンターの進歩などは常に勉強していきたいと思っています。
会場には各社が自社プリンターでプリントした生地が溢れていて、インスピレーションが湧いてきます。
プリンターの設定による色の違いなど、同じ機械を使っても使う職人の技術力や設定などで仕上がりが変わってきます。
他にも日本メーカーの大型インクジェットも出品されていました。大手アパレルブランドなどでも採用されはじめているようです。
こちらも日本メーカーのプリンターで、高速化だけでなく、インクの濃度がきちんとでるように設定されていて、ぱっと見た時の発色性を重視している機械です。
ローランド ディー.ジー.さんのプリンターも生地向けのものが新しく出ていました。ベルト搬送式で、色の発色範囲も安定して広そうです。
海外勢では、イスラエルで作られている大型のインクジェットプリンターも見ることができました。
世界最速クラスの量産用の超大型プリンターのデモは圧巻でした。HappyFabricのような1mからの少量生産ではなく、量産生地の現場にもインクジェット染色がどんどん普及しはじめています。
インクジェット染色後の熱転写機械メーカーを訪問しました
デジタル染料プリントは印刷しただけでは発色しておらず、印刷後に熱転写の工程が必須です。
印刷もさることながら、この熱プレス工程をきちんとした設備で丁寧に行わないと色ムラや発色が悪くなってしまうので、すごく重要な工程です。
ITMAにも出展していたmonti社へ、いろいろな相談や工場見学に行ってきました。
展示会にも出展していた機械が作られていく所や、品質管理や技術開発のメンバーとの意見交換やこれからの展開についてもいろいろ話をしてきました。
みなさんに届けるデジタルファブリックも、新しい設備や安定した品質に向けて機材選定をしていきたいと思っています。
安定した熱プレスをするための特許技術があり、特許に伴う部品などは自社生産しているそうです。また新しい素材を開発し、コーティングしたドラムはうっとりする綺麗さでした。
そして世界中へ出荷されていきます。
デジタル染色の進んでいるイタリア
イタリアのコモ地区は世界的に見ても一番デジタル化の進んでいる地区で、それに伴う関連産業も進んでいました。
HappyFabricも毎日綺麗な印刷ができるように頑張っていきたいと思います。